【F1】10年毎の勝利者数について調べてみた【1950-70年代編】

今年の初めに、F1公式ツイッターのツイートから思い立って作った記事「10年毎の勝率について調べてみた」ですが

 

 

日本人に親しみのある1980年代からの内容だったので、今回はさらに以前の1950年代からのデータを作ってみました。

 

▾前回の記事

ksk-kagami.hatenablog.com

 

◆1950年代

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1950年代の優勝者と勝率

FIAフォーミュラ1世界選手権として最初の10年が1950年代です。

 

この年は10年間で84レースが開催されましたが、現在との違いは「インディ500」が選手権に組み込まれていることです。

 

もう一つは、表中の注意書きにも記載しましたが、乗り継ぎが可能だった時代だということです。

 

(Aドライバーがマシントラブルでストップしても、BもしくはCドライバーのマシンに乗り換えて走ることが出来た)

 

その結果「インディ500」のみの勝者も多く、10年間で勝者は25名が登場します。

 

この10年で最多勝を誇っているのは、ミハエル・シューマッハが破るまで最多タイトル記録を保持していた「ファン・マヌエル・ファンジオ」で24勝を記録しています。

 

◆1960年代

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1960年代の優勝者と勝率

1960年を最後にインディ500F1世界選手権を離れ、60年代全体としては100レースが開催されました。

 

この時代にはイギリス人しか優勝者がいないシーズン(1963年)があったりします。

 

この10年間では21人の優勝者が登場しました。

 

最多勝ジム・クラークで25勝。四分の一を勝ってる計算となります。

 

◆1970年代

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1970年代の優勝者と勝率

1970年代、日本人にとってはF1インジャパンが開催された時代となります。

 

実は10年毎に区切ってみると、1970年代が一番10年間の内の優勝者数が多く、144レースを行い29人が優勝しています。

 

この10年間では勝率ではジャッキー・スチュワートが16勝をあげています。

 

≪いくつかの比較≫

・1970年代:29人 vs 2010年代:12人

 

F1公式ツイッターで「2010年代は12人の勝者」を見て少なく感じましたが、一番多いころに比べ半分以上減っているのはびっくりですね。

 

レース数も50レース以上増えて単純計算では勝つ機会は増えているのに、勝てる人が減っているんですから。

 

・1982年:11人 vs 1988年:3人

 

これは前回の記事の内容参照となってしまいますが、80年代はシーズン勝者最多の年と最少の年が存在します。(最少は同率ですが)

 

1982年はかの有名なケケ・ロズベルグの1勝でチャンピオンのシーズンで、2勝が5人、1勝が6人の大混戦のシーズンでした。

 

対照的にその6年後、マクラーレン・ホンダとセナプロがシーズンを圧巻、全戦マクラーレン・ホンダが勝つのでは?と言われたシーズンでした。

 

仮にそうなっていればF1選手権の歴史で唯一の勝者2名のシーズンとなっていたかもしれませんね。

 

(一応参考として1980年代の表をこちらにも…)

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■最後に

1950年代からを表に起こしたことで、1970年以降10年間の中の勝者数が減っていることがわかったり、思わぬ発見もあったりと楽しみながら記事を書いていました。

 

次の10年はより競争が激しいものとなり、新しい勝者がたくさん誕生してもらいたいものですね。

 

今年は残念ながら、新型コロナウイルスの影響で開幕戦どころかこの先数戦の開催延期・中止となってしまいました。

 

ですが、私としては新しい10年のはじまりである2020年のF1を過去のデータを眺めつつ、開幕を待ってみようと思います。