【F1】日本人F1ドライバーのデビューイヤー成績を比較してみた

いよいよ来週に迫った2021年のF1開幕に合わせて、久々に更新です。

 

今回は久々の日本人F1ドライバーである角田裕毅のデビューもあるので、歴代日本人F1ドライバーのデビューイヤー成績を比較し、角田裕毅への期待を書いてみようかと思います。

 

 

1. 歴代日本人のデビューイヤー比較~概略~

 

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さっそく、上記の表に書き起こしてみました。

主要な成績を挙げると以下の通りです。

 

予選最高成績:7位(佐藤琢磨/日本GP)

決勝最高成績:3位(鈴木亜久里/日本GP)

表彰台獲得数:1回(鈴木亜久里/日本GP)

年間ポイント:32点(小林可夢偉

年間総合順位:12位(中嶋悟 / 鈴木亜久里 / 小林可夢偉

 

※注意

鈴木亜久里のデビューイヤーは本来89年(ザクスピード)ですが、実際に予選・決勝共に戦うことのできた90年を今回は参考としました。

 

予選最高成績は、佐藤琢磨の7位でそのほかは10位前後という結果でした。決勝結果については全員が10位以内の成績でしたが最高位は何といっても鈴木亜久里の3位表彰台です。

 

面白いことに両方とも日本GPがデビューイヤーの最高成績になっています。

 

年間総合順位はパイオニア中嶋悟がをはじめ、鈴木亜久里小林可夢偉が12位で初年度を終えているのが最高順位でした。

 

年間得点ではポイント制度の変化がある為比較は出来ませんが、小林可夢偉が32点を獲得して最高となっています。

 

2. 対チームメイト戦績

 

さて、日本人がデビューした時の対チームメイト成績も見てみましょう。

 

◆予選

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予選成績は以上のとおり。

 

比較的ベテランドライバーや中堅ドライバーとチームメイトを組むことが多く、結果だけを見るとあまりいい成績には見えませんね。

 

ですが、小林可夢偉に関してはベテランチームメイト相手に予選成績で勝ち越すことに成功しています。

 

◆決勝

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決勝の場合は以上のとおりで、対戦成績で見ると片山右京高木虎之介が年間成績ではチームメイトを上回っています。

 

予選でも好成績だった小林可夢偉に至ってはベテランドライバーを相手に最高順位も対戦成績でも勝つという結果を出しました。

 

3. 角田裕毅への期待

 

以上の日本人ドライバーのデビューイヤー成績を見たうえで、角田裕毅に期待する目標値はどのくらいがいいのでしょうか。

 

個人的な願望を書くと

 

・予選最高位7位以上 (メルセデスレッドブルフェラーリの下)

・決勝最高位4位 (鈴木亜久里の表彰台の次点、中嶋悟の成績と同等)

・対チームメイトは互角の成績

 

になってくれるととても嬉しいですね。

 

現実的な目標値で言うどこになるでしょうか。

 

・予選最高位10位以上

・決勝最高位5位

・対チームメイトは1/3勝てれば

 

でしょうか?

 

これまでの日本人以上に直下カテゴリーでの実績が高く、デビューチームも前年優勝経験のある予算も比較的あるチームという、これまでと比較しても好条件からデビューということもありいやがうえにも期待が高まりますね。

【F1】2021年F1ドライバーがF1に辿り着くまで

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2018年当時、FIA-F4を戦っていた角田裕毅。翌年RedBull育成入りし、渡欧する。

 

 

F1ドライバーが4輪デビューからF1に辿り着くまで 

 あけましておめでとうございます。

 

 さて、2021年。ついにF1に日本人ドライバーが帰ってきますね。角田裕毅がアルファタウリよりデビューします。

 

 彼が4輪でレースデビューをしたのが2016年の夏。日本国内のスーパーFJでした。

 

 それからわずか5年でF1の舞台に立つとは、当時は誰も思わなかったでしょう。

 

 わずか5年、というのもこれまでF1にフル参戦をした日本人では1.2を争う速い部類で、今年参戦するF1ドライバーの中でも平均的なデビューまでの期間に該当するのです。

 

 ということで、今回は2021年のF1ドライバー及びこれまでのフル参戦経験のある日本人F1ドライバーと角田裕毅のF1参戦に至るまでの道のり(4輪デビュー以降)をザックリ見ていきましょう。

 

  1. 2021年参戦ドライバーのF1までの道のり

 

まずは今年F1に参戦するドライバーの4輪デビューからF1到達までの道のりを見てみましょう。

若干順番がわかりづらいですが、右上段から左に向けて2020年コンストラクター順となっています。

 

4輪→F1までの最短と最長

 

角田裕毅は4輪デビューから5年の経験を経てF1に到達しましたが、最短・最長のドライバーはどれほどかかっているのでしょうか。

 

最短は、レッドブルマックス・フェルスタッペンで2014年にヨーロピアンF3にデビューした翌年にトロロッソからF1デビューという、下位カテゴリーをわずか1年のみでF1に到達というものです。

 

これまでは01年にデビューしたキミ・ライコネンフェルナンド・アロンソの2年というのが最短だったのですが、その記録を大きく超えていきました。

 

最長は2020年にF1デビューを果たしたニコラス・ラティフィです。期間は8年。

 

2012年にイタリアF3で4輪デビューをすると13年にはF3ヨーロピアン選手権へ。2016年にF1直下のGP2(後のFIA-F2)へ参戦を開始、2019年までの4年間を過ごしようやくF1レギュラーの座を掴みとりました。

 

2021年の平均値

 

2021年のF1ドライバーの下位カテゴリーの経験年数の平均は約5年。角田裕毅はちょうどこれに該当します。

 

そのほかに5年かけてF1に到達したドライバーはタイトル経験者であるベッテルや、2020年のマクラーレンコンビであるノリスとサインツ、ウィリアムズのラッセルが該当します。

 

また、スポット参戦というタイミングになりますがジョビナッツィも5年経験後に1度目のデビューを果たしています。

 

  1. 歴代フル参戦日本人F1ドライバーのF1までの道のり

 

さて日本人F1ドライバーの場合はどうでしょうか。

 

今回はフル参戦経験のあるドライバーのみでデータを作成してみました。

日本人の最短記録

 

これまでの4輪デビューからF1までの最短は、02年F1デビューの佐藤琢磨の4年で、98年に渡英しフォーミュラ・ボクスホール参戦後、イギリスF3を3年戦いジョーダンからF1デビューを果たしています。

 

次点で中嶋一貴の5年となります。03年にフォーミュラ・トヨタに参戦すると04年から2年間全日本F3に。06年に渡欧しF3ユーロシリーズ、07年には当時トヨタからエンジン供給を受けていたウィリアムズのテストドライバーに就任し、並行してGP2に参戦をし、その年の最終戦からF1デビューを果たします。

 

角田裕毅も5年なので中嶋一貴同様、日本人の中では最短の部類に入ります。16年にスーパーFJで4輪デビューをすると翌年はJAF-F4参戦とFIA-F4にフル参戦。18年にFIA-F4を制すと渡欧、レッドブル育成入りも決まったうえでFIA-F3、FIA-F2をとんとん拍子でステップアップし2021年にF1デビューとなります。

 

過去のドライバーと角田裕毅との違い

 

実を言うと角田裕毅については他の日本人ドライバーと少し違いがあり、それは「F1直前のカテゴリーを複数年走らずステップアップしている」という点です。

 

時代が違うので単純比較は出来ませんが、日本人フル参戦ドライバーのパイオニアである中嶋悟は全日本F2に9年間も在籍しています。

 

といっても成績不振でステップアップが出来なかったというより、当時のF1へのコネクションが少なく時期を逸していたという方が正しいのかもしれません。

 

参戦初年度からランキング3位、81年から86年までの間には5度のタイトルにも輝いています。

 

また、鈴木亜久里片山右京もF3かF3000で4年を費やし、以降のドライバーもF3かF3000(またはGP2)で2年を以上かけていることが多いです。

 

さいごに

 

というわけで、これまでのF1までの経緯を見ると日本人の中でも優秀な道のりで、今年参戦するドライバーの中でも平均的な歩みで到達していることがわかりました。

 

もちろんこれまでの道のりによって活躍が決まるほどF1は簡単な世界ではありませんが、間違いなく今年戦う他のF1ドライバーと肩を並べられる実績を積んできた角田裕毅に活躍を期待したいですね。

【F1】ハミルトン、個人成績だけでコンスト首位!?

2020年のF1もついに最終戦

 

タイトル争いは早々に終結してしまって、ランキング首位周辺は特に見どころがなくなってしまいましたね。

 

……と、いう方に

 

今年、ハミルトンに関連する2つの記録を見守ることで楽しもう!というのが今回のブログのテーマです。

 

 

個人成績だけでコンストラクターズ首位相当の得点!

 

 

1つ目は

 

「個人成績だけでコンストラクターズチャンピオン」への挑戦です。

 

何を言ってるかわからない方は下記をご覧ください。

 

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2020年最終戦前の各上位3者

 

終戦を前にして、ハミルトンの獲得ポイントは332pts

 

コンストラクターズに目を移して、ランキング2位のレッドブルのポイントは282pts

 

…つまり、ハミルトンの個人成績は、コンストラクターズ2位のチームを上回っている。

 

=ハミルトン個人でもコンストチャンピオン

 

という曲解が出来ます(笑)

 

終戦、これが達成できるかが一つの見どころです!

 

 

……と、言いたかったのですが第16戦を終えた時点で、ハミルトンとレッドブルのポイント差は50ptsとなり、

 

終戦でハミルトンがリタイア、レッドブルが1-2、FLフルスコアで獲ったとしても44pts

 

……つまり、最終戦を前にコンストラクターズでもハミルトンの個人成績でチャンピオンが決定してしまっていたのです!

 

個人成績だけでコンスト2位以上っていつ以来?

 

さて、ところで個人成績だけでコンスト2位以上という事例は過去にあったのでしょうか?

 

調べた結果は以下の通りです。

 

 

Yearの黄色い年がドライバーズ首位=コンスト2位以上になった年です。

 

ポイント制度の都合、有効ポイント制が廃止された1991年からのデータとなりますが

 

過去30年で9度達成されています。

 

※ちなみに2007年のライコネンはコンスト2位相当のマクラーレンがスパイゲートでポイント失効の為特例です。

 

そして、今年のハミルトン以前では2013年のベッテルレッドブル)以来となります。

 

ドライバーズ、首位と2位の最大得点差記録

 

さて、ハミルトンに関する記録の2つ目は

 

「ドライバーズランキングの首位と2位との最大得点差記録の更新」です。

 

まずは過去の記録を見てみましょう。

 

 

現状の首位と2位との最大得点差記録は、2013年のベッテルが持つ155pts差となっております。

 

今年終盤の3連戦前、この記録更新も達成が期待されました。

 

 

……が、

 

 

こちらも第16戦のハミルトンの欠場により、最終戦直前での計算で

 

ハミルトン : 332pts

ボッタス  : 205pts

差 127pts

 

155ptsに必要なポイント:28pts

 

となっているのですが、お分かりの通り

仮にボッタスが0ptsでも、最大で

 

優勝:25pts + FL 1pts

=26pts加算

 

……と、こちらも最終戦を前に記録更新ならずという結果が出てしまいました。

 

ちなみに、歴代2位記録は2011年のベッテルレッドブル)で、122ptsなので、2位記録を狙える可能性は残っています。

 

さいごに

 

というわけで、今回も本筋とは全く関連もない記録で楽しむというテーマでしたが、今年に限ってはそれすら最終戦前に終わっていたとは……、という内容でした。

 

ただ、こういった角度で歴史を紐解いてみるのも少し面白いかなぁとは思いますので、頭の片隅にでも入れていただいて、展開が落ち着いた時に思いだしてもらえればな、などと思います。

【SUPER GT】300クラスでどのメーカーが強いのか!?

  さて、先日SUPER GT 500クラスで最多勝のメーカーはどこか?という記事を作りましたが。

 

ksk-kagami.hatenablog.com

 

今回は300クラスでどこが強いのか、見てみようと思います。

 

 

最多勝メーカーはやっぱりあのメーカー

 

早速ですが、下の円グラフを見てもらいましょう。

 

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GT300クラスメーカー別優勝回数グラフ

 500クラスに比べバラエティ豊富な300クラスですので、優勝経験のあるメーカーだけでも18メーカー存在します。

 

1位はトヨタ/レクサスで、トータルで53勝をあげています。2位には日産が入り36勝。3位はポルシェで30勝、4位はBMWで18勝、5位にマツダで13勝となっています。

 

5位以下ですと2020年も優勝を重ねているメルセデスやスバルがそれぞれ10勝で6位。2020年は日産GT-R NISMO GT3で参戦しているゲイナーが勝利数を重ねたフェラーリと、過去にCR-Z、現在はNSX GT3で勝利を重ねるホンダが9勝で8位。

 

ガライヤのASLが7勝で10位、デビューレースでパーフェクトウィンを達成したヴィーマックが6勝で11位。12位は2012年にはタイトル争いもしたアストンマーティンと、紫電を走らせていたムーンクラフトが4勝。

 

14位でアウディランボルギーニで3勝。ロータス、ヴァイパー、マクラーレンが1勝ずつとなっています。

 

最多勝上位5メーカーの歴史をザックリ遡ります!

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上位5メーカー折れ線図
  1. トヨタ/レクサス 53勝

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2020年開幕戦で勝利した埼玉トヨペットGB GR Supra GT

2位以下を突き放し現在最多勝を誇るトヨタ/レクサスは、上位5メーカーの中では最後発で、初勝利は1997年第3戦仙台。そこから2年の間につちやエンジニアリングがMR-2で11勝まで勝利数を伸ばします。1999年にはRPバンドウがセリカで勝利し、2000年にはMR-SがSuper AUTOBACS Racing Team with A'PEXの手で初勝利を飾ります。MR-Sはその後2008年までの間に計13勝、タイトルは3度獲得するに至ります。

 

MR-Sと並行してセリカ(ST205/ZZT231)やカローラプリウス、さらにマザーシャシーの86でもトヨタ車両としての優勝回数を積み上げ(86はタイトルも獲得)、2020年には埼玉トヨペットによるスープラでも勝利をします。

 

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2019年ランキング2位のK-tunes RC F GT3

 今回トヨタと同じカウントとさせてもらいましたレクサスですが2008年にRPバンドウの手によってIS350で勝利を飾り、翌年には勢いをそのままにタイトルを奪取。現在はRC Fがタイトル争いにも絡む活躍で勝利を重ねています。

 

トヨタの勝利数の多さの源はやはり使用車種とチーム数の多さでしょう。勝利した車種だけで10車種(セリカは型違い含む)に上ります。2020年現在でもトヨタとしてはスープラ、86。レクサスとしてRC Fが参戦をしておりどの車も優勝を争えるレベルであるのでこれからも勝利数を伸ばしていくでしょう。

 

  1. 日産 36勝

 

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2020年2勝を挙げているリアライズ 日産自動車大学校 GT-R

JGTCとしての初年度から500、300クラスとも参戦を続けている日産は1994年の第3戦富士でR31型スカイラインが300クラス初勝利となり、翌年にはさらに2勝を積み上げながらチャンピオンを獲得します。

 

その後97年にはRS-R レーシングチーム with BANDOHがS14シルビアで1勝しタイトルを獲得。99~02年にはNISMO、DAISHIN、ハセミスポーツによってS15が8勝(タイトル1回)。2005~10年にはMOLAやハセミスポーツがZで9勝(タイトル3回)。2012年からはGT-R NISMO GT3がGAINER、NDDP、コンドーレーシングの手により15勝(タイトル1回)して計36勝をあげます。

 

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2010年にタイトルを獲得したHASEMI SPORT TOMICA Z

日産車両については優勝した全ての車種がチャンピオンを経験することが出来ているのがすごいところです。

 

  1. ポルシェ 30勝

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HOPPY Porscheは2020年唯一のポルシェだ

ポルシェはJGTCの初レースである1994年開幕戦富士でKEGANI RACINGが勝利し、第2戦仙台で早くも2勝目を挙げるとその年のタイトルも獲得します。その後は3度のタイトルを獲得するTEAM TAISANやHANKOOK KTRをはじめ、コブラレーシングや910レーシングが2012年までに30勝をあげます。

 

しかし2013年以降は勝利がない状態が続いています。そんな状態でも勝利数3位というのはいかに創成期~2000年代に強かったのかを証明していますね。

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SUPER GTにおけるポルシェの最後の表彰台は2018年開幕戦。

D'station Porscheが2位を記録している

 

  1. BMW 18勝

 

SUPER GTにおいてBMWといえば初音ミクGSRがタイトルを獲得したZ4や、ARTAが使用し、2020年もStudieが走らせるM6 GT3のイメージが強いが、JGTC創成期の94~96年にかけて牧口エンジニアリングがM3で3勝を挙げています。

 

しかし、それからBMWを使用して参戦するチームは散発的に登場するに留まり、勝利することもありませんでした。

 

そして2011年に初音ミクZ4によって久々にBMW車の優勝回数が更新され、その後にARTAがM6で勝利を重ね、BMW車としては2018年までに計18勝を挙げるに至りました。

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2018年にはARTAにより最終戦までタイトルを争った

 

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2020年はStudie BMW M6が唯一のBMW車として参戦している

 

  1. マツダ 13勝

 

マツダも1994年のJGTC初年度に勝利を挙げていたメーカーの一つです。その初勝利はRX-7FC3S)によるものでした。

 

翌年以降のマツダの勝利は全てRE雨宮レーシングのRX-7FD3S)によるもので2010年までに計12勝、2006年には悲願のタイトルも獲得しています。

 

2010年いっぱいでのRE雨宮の参戦終了以降マツダ車によるGT参戦自体がなく、その中で勝利数5位に留まっているのはRE雨宮がいかにGTに勝つためにRX-7を開発し、努力を積み重ねたかがわかりますね。

 

マツダは著者撮影の写真が無いため画像なし。

 

終わりに

 

 というわけで、結果としてはトヨタ/レクサスが最多ということでした。

 純粋に優勝数のみで算出しましたので、ウェイトハンデやJAF-GTやFIA-GT、かつて存在した紫電などのほぼプロトタイプとの確執等は一切含んでいませんが細かく見てみるといろいろな発見がありますね。

 

最後に優勝データだけのまとめを掲載しますのでよろしければ(間違いはあるかもしれませんが…)  

 

※写真は全て著者撮影

2018.19:菅生、富士 2020:鈴鹿

【FIA F2】松下選手の今後について、個人的な願望を綴ってみる

 

松下選手にはこのカテゴリーで戦ってほしい≫

註:敬称略で御座います。

 

今シーズン、FIA F2には3人の日本人が戦っていましたが、

 

MPモータースポーツより参戦していた松下信治選手がロシアラウンドを前にチームを離脱することになってしまいました。

 

詳しい事情は専門サイト等を確認してもらうとして、

 

来シーズンに関してはまだ白紙ということであるのだが、ネット上では様々な選択肢を希望する声が上がっている。

 

その中で私が希望しているのは

 

フォーミュラEにフル参戦

 

である。

 

というのも、いくつか理由がある

 

理由1≫

フォーミュラEサイドが日本人参戦を期待している

 

フォーミュラEは6シーズンを終えたが日本人のフル参戦は実現していない。

 

しかし、フォーミュラEの代表は日本での市場拡大のためにも日本人を起用したいことを明らかにしている。

 

 

理由2≫

・ホンダの先遣隊としての参戦の可能性?

 

先ほどの参考記事のタイトルは「ホンダ、フォーミュラE参戦に関心も「F1での成功が最優先事項」」である。

 

日産が参戦する少し前、ホンダにも同様に参戦の噂があり、実際に計画自体は考えられていたようだ。

 

しかしながら、F1で結果を出すことを最優先として計画は見送りになった。

 

また、そもそも松下はホンダ育成から離れている。

 

……が、これは完全に希望的観測だが、ホンダは将来的な参戦を見据えて何かしらの繋がりを持つことを考え、かつ松下とのパイプがまだ残っているなら、先遣隊として参戦させる後押しもあるのでは?

 

と、思ったりするわけです。

 

理由3≫

・欧州での評価と戦友の活躍

 

松下は2020年にF2に参戦する際、MPモータースポーツからのオファーで参戦している。

 

 

>昨年末にMPモータースポーツをはじめ3チームからいいオファーをいただいていました。

 

これまでの実績が評価されている証拠だ。

 

そして、その実績を生んだ戦地GP2やF2で戦っていたドライバーがフォーミュラEに参戦している。

 

フォーミュラEシーズン6でランキング2位に付けたストフェル・バンドーンはART時代にチームメイト。セルジオ・セッテ・カマラやニック・デ・フリースも松下とは2019年にF2で戦ったドライバーである。

 

 理由3について何がいいたいかというと、インディーカーや日本復帰をするよりも、これまで作り上げた実績を活かすことが出来ると考えているということだ。

 

さいごに≫

 

現在、一番フォーミュラEのレギュラーシートに近い日本人は日産・E.damsのリザーブドライバーを務める高星明誠だが、直近の実績では松下の方が上だ。

 

また、環境に関しても松下の方が整えやすいのではないだろうか?

 

……正直、インディーカー佐藤琢磨の後継者は必要かと思いますが、松下選手にはなんとなく欧州で活躍を続けてほしいと思ってしまう。

 

今回はそんな戯言でしたー。

【SUPER GT】500クラスの3メーカーで一番強いのはどこか!?

今回はJGTC/SUPER GTの歴史において、GT500クラスに長らく参戦している3メーカーの内どこが強いのか?という検証になります。

 

ただし、比較方法はシンプルに「優勝回数」としています。

 

本来だとこれだけでは語れませんが、わかりやすさはあるかと思います。

 

そして、優勝回数を円グラフにしたり、優勝回数の推移を折れ線グラフにしてあったりします。

 

 

最多勝はやはりトヨタ/レクサス

 

2020年シーズン終幕後の時点で以下のようになっております。

 

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500クラスの優勝回数による円グラフ

トヨタ    77勝

日産       69勝

ホンダ    62勝

ポルシェ              5勝

マクラーレン       5勝

フェラーリ           1勝

 

優勝回数最多は参戦台数最多のトヨタ/レクサスで77勝。2位に初年度に戴冠している日産が69勝。3位に最後発のホンダの62勝となっています。現状3メーカーしか出走していませんが、3メーカー以外にもプライベーターのポルシェやマクラーレンフェラーリの外車勢が計11勝を挙げています。

 

3メーカーの勝利の詳細をザックリ見ていく

 

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3メーカーの勝利数推移
  1. トヨタ/レクサス 77勝

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2020年熾烈なタイトル争いを演じたKeePer TOM'S GR Supra

 

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TOYOTA

回数

期間

JZA80

27

1995~2005

SC430

24

2006~2013

RC F

10

2014~2016

LC500

14

2017~2019

A90

2

2020~

 

JGTCに94年から参戦を開始したトヨタの初勝利は参戦翌年の95年。スープラ(JZA80型)で、トムスの手による勝利でした。

 

翌年も1勝をセルモが挙げ、97年には5勝を挙げてトヨタとして初のタイトルを獲得することになります。

 

翌年はまさかの未勝利に終わるものの、それ以降は未勝利のシーズンは特になく、安定した成績を上げ、JZA80が引退する2005年までに通算27勝、ドライバーズタイトルは4度獲得するに至りました。

 

2006年からはレクサスブランドとしての参戦となり、SC430での参戦となりました。デビューレースでまたもトムスにより勝利を収めると、その勢いもそのままにデビューイヤーでタイトルを奪取。その後2013年までの8年間に24勝を挙げ、タイトルも3度獲得する強さを見せました。

 

2014~16年の3年間はRC Fで参戦をし、こちらもトムスがデビューウィンを達成。タイトルこそ最終年にサードが獲得した1度に留まりますが10勝を挙げます。

 

2017~19年はLC500で参戦を開始。三度トムスがデビューウィンを達成し、平川亮とニック・キャシディーによる最年少タイトルという形でデビューイヤーでのタイトルも獲得します。

 

こちらは3年間に14勝(2017~19年はSUPER GT全24戦。そのうち2/3近くを獲得したことになる)、2度のドライバーズタイトルと圧倒的な強さで駆け抜けていきました。

 

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2017~19年まで参戦したLC500 デビューイヤーとラストイヤーそれぞれで戴冠となった

(写真は2019年のWAKO'S 4CR LC500)

 

2020年からは再びトヨタとしての参戦となり、スープラの名前が戻ってきました。これまで通り、デビューレースをトムスが制しましたが、タイトルはあと一歩のところで獲得できませんでした。

 

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TOYOTA

回数

ドライバータイトル獲得回数

TEAM TOM'S

27

4

セルモ

22

3

Team LeMans

12

2

サード

10

1

TEAM KRAFT

3

 

TEAM 5ZIGEN

1

 

TEAM ADVAN・ツチヤ

1

 

TEAM WedsSport BANDOH

1

 

 

せっかくなので、チームごとのデータも見てみましょう。

 

歴代車両全ての初勝利を手にしているトムスは27勝と4度のタイトルとタイトル獲得回数含めても最多回数となっています。続くのはセルモで22勝と3度のタイトル。3位に惜しくも19年に撤退したTeam LeMansで12勝と2度のタイトル。4位にはサードが10勝と1度のタイトルとなっています。

 

それ以下ではKRAFTが3勝、5ZIGEN、土屋エンジニアリングウェッズスポーツが1勝ずつを獲得しています。

 

 

  1. 日産 69勝

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JGTC初年度に参戦したR32 GT-Rは計3勝を記録した

 

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NISSAN

回数

期間

BNR32

3

1994

BCNR33

8

1995~1998

BNR34

7

1999~2003

Z33

10

2004~2007

R35(08~13)

24

2008~2013

R35(GT-R NISMO)

17

2014~

 

 

JGTCの記念すべき最初のレースをR32で優勝した日産は、95年の開幕戦の勝利も含む3勝を挙げ、94年にはホシノレーシングとしてタイトルも獲得します。

 

95年にそれまでのR32からR33へスイッチすると、98年までに8勝と2度のタイトルを挙げます。

 

99年からはR34へ移行します。2003年までの5年間を戦いますが、思いのほか苦戦を強いられ7勝と使用年数の割に少なく、02年には未勝利を経験します。しかしながら少ない勝利数でもデビューイヤーとラストイヤーをドライバーズタイトルで飾りました。

 

2004年からはZが投入されます。こちらはニスモがデビューレース勝利とデビューイヤータイトルを飾り、07年までの4年間で10勝と1度のタイトルを記録します。

 

2008年からは再びGT-Rが復活します。デビューレース勝利とデビューイヤータイトルをニスモが達成すると、DTM規定導入前の2013年までの6年で24勝と3度のタイトルを獲得します。

 

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2020年は2勝を挙げタイトル争いに加わったMOTUL AUTECH GT-R


DTM規定が導入された以降は導入初年度の2014年と15年をニスモが連覇。2020年までに17勝を挙げるに至っています。

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NISSAN

回数

ドライバータイトル獲得回数

NISMO

34

7

IMPUL

15

2

KONDO RACING

7

 

MOLA

6

2

セミモータースポーツ

6

 

NDDP RACING with B-MAX

1

 

 

チーム別成績を見てみましょう。トヨタ/レクサス以上に直系チームであるニスモに勝利数が偏っており、日産69勝の半分に当たる34勝はニスモの手によるものという結果となりました。

 

またドライバーズタイトルの獲得回数もニスモがダントツで3度の2連覇を含む7度の戴冠となります。

 

日産内勝利数2位は、黎明期に2連覇をしたインパルで15勝。意外にも3位にはコンドーレーシングが入っており7勝。500クラスにステップアップするなり2連覇を成し遂げたMOLAは6勝、300と500を行ったり来たりすることになったハセミスポーツも6勝を挙げています。NDDP RACING with B-MAXの1勝は2019年唯一の日産車の勝利でした。

 

日産陣営の興味深い点としては、ドライバーズタイトルが2008年以外全て2連覇で達成されているということも挙げられます。

 

 

  1. ホンダ 62勝

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2000年にホンダ陣営に初戴冠をもたらしたCastrol 無限 NSX

 

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HONDA

回数

期間

NA2

22

1996~2009

HSV-010

11

2010~2013

NSX CONCEPT-GT

2

2014~2016

NSX-GT

15

2017~

 

ホンダは3メーカー中では最後発の1996年に、それまでポルシェで参戦していたチーム国光がNSXを投入したのが最初。当時はルマン参戦用に作成されたGT2車両での参戦で苦戦を強いられていた。

 

翌年には本格的なN-GT車両が登場し、無限+童夢プロジェクトも参戦を開始し2台体制となりました。

 

98年には無限+童夢が2台目を投入。中嶋企画も参戦を開始し4台体制に拡大しました。この年に中嶋企画により第4戦で悲願の初勝利を手にするとタイトル争いを最後まで繰り広げ、ホンダ全体としても3チームで5勝を挙げる大躍進を遂げます。

 

2000年には無限によりホンダとして初のタイトル獲得を記録します。その後NSXは2009年まで改良を続けながら参戦し、15年間で22勝と2度のタイトル獲得となりました。

 

2010年から4年間は市販を向け開発されながら、景気悪化に伴い開発中止となったHSV-010での参戦を開始します。NSXと違いフロントにエンジンを搭載したこの車両はデビュー2戦目で勝利を挙げると、その年のタイトルも獲得します。この4年間では通算11勝を挙げます。

 

2014~16年は市販前提で開発中のNSX CONCEPTをベースに参戦します。しかしながら参戦した3年間で僅か2勝を挙げるに留まります。

 

2017年、ついに市販化された2代目NSXをベースにした参戦が始まると、初年度から2勝を挙げ、翌年にはチーム国光が初戴冠。2020年にも再度チャンピオンになる活躍をみせ、現時点で15勝という成績を残しています。

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2018年に悲願のタイトルを得たチーム国光は2020年にも戴冠。

 

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HONDA

回数

ドライバータイトル獲得回数

無限×童夢プロジェクト

18

1

ARTA

16

1

NAKAJIMA RACING

14

 

チーム国光

9

2

REAL RACING

5

 

※註:無限及び童夢、ホンダレーシングは同ゼッケンでチーム名の変化が激しいのでここでは「童夢×無限プロジェクト」で統一させて頂きます。

 

各チームの成績を見ると、無限×童夢(またはホンダレーシング等)が勝利数としては最多の18勝を数えます。

 

2位に付けるのはARTAで、通算16勝とホンダとして2度目のタイトルである2007年のタイトルを獲得しています。

 

2010年代以降勝ち星が1度しかなく、近年ファンになった人には意外かもしれないが3位には14勝で中嶋企画が続きます。98~2002年にかけてはタイトル争いを繰り広げ、とりわけ2002年には年間3勝を挙げる活躍をみせています。

 

ホンダ勢最多の2度のタイトルを獲得したチーム国光は意外にも9勝と少なめ。

 

2007年から参戦を開始したREAL RACINGは2020年の年間2勝を含む5勝を挙げています。

 

外車勢 11勝

 

3メーカー、といいつつやはり紹介しなければならないのは外車勢。JGTC黎明期にスカイラインGT-Rスープラと死闘を繰り広げた10勝、SUPER GT移行直前には3メーカーの激化する開発競争の間隙を縫って挙げた貴重な1勝は取り上げておきたい。

 

  1. ポルシェ 5勝

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外車勢として初勝利を挙げたポルシェ962C(写真は同型式のJSPC参戦車両)

 “プライベーターの味方”ポルシェはGT500クラスに98年まで参戦。初勝利は94年の第3戦で、チームタイサンがグループCカーである962Cを仕立て直した車でのものでした。

 

翌第4戦では、今ではホンダ陣営でお馴染みのチーム国光が911で勝利。最終的に95年までの2年間で5勝を挙げました。

 

  1. マクラーレン 5勝

 

96年にチーム ラーク・マクラーレンにより投入されたマクラーレンF1-GTRは僅か1年で4勝とドライバーズ・チームの2冠を達成という圧倒的な成績を残します。

 

しかし、それゆえに国内メーカーから反感を買いその年限りで姿を消すことになる。

 

だが、1999年にそれまでポルシェで戦っていたTEAM TAKE ONEが、翌年には300クラスを戦っていた一ツ山レーシングが海外から払い下げられたF1-GTRのロングテールモデルを500クラスに投入。

 

ほとんど開発が止まった車ではあったものの、もとの戦力の高さからTEAM TAKE ONEが01年最終戦ポールトゥウインを達成しました。

 

  1. フェラーリ 1勝

 

国内GTではフェラーリといえば300クラスというイメージですが、こちらもタイサンの手によってF40がJGTC初年度の最終戦で勝利を挙げています。

 

さいごに

 

というわけで、結局3メーカー以外についても触れましたが500クラスの勝利についてまとめてみました。

 

個人的に面白く感じたジンクス的なものをあげると

 

トヨタ:新車初勝利は必ずトムス

日産:タイトルを獲れば9割の確率で2連覇

ホンダ:末尾に0がつく年はチャンピオン

 

といったところでしょうか。

 

おまけとして、2020年最終戦までの優勝データのまとめを用意しましたのでよろしければ……。

参考:Super GTオフィシャルサイト(リザルトより)

※写真は全て著者撮影

レーシングドライバーBEST50!(JAF Mate版)

一応我が家はJAF会員となっておりまして、会員誌「JAF Mate」のモータースポーツコラムを毎度楽しみにしてるんですが

 

今号のコラムのテーマは「読者が選んだレーシングドライバーBEST50」!

 

さて、その感想なんですが。

 

まずは下記をご覧ください。

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JAF Mate 10月号

率直な感想を申し上げます。

 

……アンケートに答えた年齢層が透けて見えんでコレ

 

TOP10のドライバーの8割がまさに「F1熱狂期」のドライバー。

 

該当しないのは、先日2度目のインディ500制覇を達成した佐藤琢磨選手と、”不死鳥”こと故ニキ・ラウダです。

 

 

さて、それはともかく残りの40名のラインナップもJAF会員が選ぶだけあってとても濃い内容です。

 

11位に”ドリキン”土屋圭一、29位に”NOB”谷口信輝、43位に”MAX”織戸学がランクインするなど、ドリフトとサーキットで活躍するドライバーをはじめ

 

12位生沢徹、16位福澤幸雄、27位浮谷東次郎など日本のモータースポーツ黎明期を支えたドライバーの名も登場します。

 

果ては”ドライバー”という枠に収まらず80年代にヤマハのエース格として活躍した平忠彦<24位>や、90年代後半から03年まで活躍した加藤大治郎<48位>もランクインしています。

 

オンロードで活躍するレーサーが多い中、ラリーストも入っています。その最高位は伝説のラリースト、篠﨑建次郎<15位>

 

これはスバルでタイトルを獲得したコリン・マクレー<32位>や、現トヨタWRT代表、現役時代には三菱で4連覇を達成したトミ・マキネン<39位>よりも獲得票が多いのです。

 

 

……と、一部抜粋して詳細を書きましたが。

 

何というか、やっぱり年齢層がわかりますね(汗

 

現役のF1ドライバーライコネンやハミルトンしか入ってなかったり、WRCもローブやオジェがいないあたり特に感じますね。

 

ですが、こういう企画は面白いと思いますので引き続きモータースポーツコラムを続けていってほしいです。