日本人のGP2/FIA-F2参戦を遡ってみる
お久しぶりです。鏡です。
今回は「日本人のGP2/FIA-F2参戦の歴史を遡る」というテーマで書いてみます。
と、いうのも。
2020年は久々にF1直下カテゴリーのFIA-F2に日本人が3人エントリーすることが決まったからです。
久々、というのは
F2で日本人3人が参戦となれば2007年のGP2(中嶋一貴、平手晃平、山本左近)以来かな?
— 鏡景丞 (@ksk_kagami) February 25, 2020
…アジアシリーズを含めると2008-09の開幕戦に4人出てるけど(小林可夢偉、山本左近、吉本大樹、関口雄飛)
だいたいこんな感じ。
ではそれ以外の年はどうだったのか?…というか、日本人0人の年とかあったような…。と思ったので、いつも通り大変申し訳ない表を画像化したものを貼っつけていきます。
※アジアシリーズについては今回は触れないこととします。
◇日本人は15年で12人が参戦。
2005年に国際F3000から生まれかわり、F1への最短コースとして誕生したGP2シリーズ。現在はFIA-F2選手権と変わりましたが役割は基本的には変わりません。
その15年の間に日本人は12人参戦しました。
◇GP2初参戦はメーカー支援のない吉本大樹
GP2がスタートした2005年。そこには一人の日本人がいました。
当時F1に参戦していたホンダやトヨタの育成ドライバーではない、吉本大樹。
F1への最短コースとして誕生したカテゴリーに日本人として真っ先に、メーカーの後ろ盾なく飛び込んで2年間を戦いました。
ちなみに、前身となるF3000に最後に参戦していたのは光貞秀俊(2000年)で、吉本の参戦は5年ぶりの日本人F1直下カテゴリー参戦でした。
◇松下は今年フル参戦すれば大台の100レース
各ドライバーのレース参加数を見ると、松下が圧倒的で2位の吉本に対してすでにダブルスコア以上つけています。
このまま順調にいけば100レースの大台は超えそうです。(ちなみに、GP2/F2に参戦したドライバー全体を見ても100レース越えはTop5に入ります)
ちなみにポイント数もダントツの1位。2位は日本人初のレース1勝者となった牧野任祐が48ポイントです。
◇ARTは3人日本人を乗せている
2018年にジョージ・ラッセル、2019年にニック・デ・フリースをドライバーズタイトルに導いた名門チーム「ART」
実は日本人が一番多く乗っているチームでもあります。
山本左近が2008年代打参戦をし、2014年以降は伊沢拓也と松下信治がホンダのサポートを受けて参戦します。
◇カンポスは「佐藤」姓しか乗せていない
これはどうでもいい話なのですが、カンポスは数少ない日本人の中でも「佐藤」姓の二人しか乗せていません。
◇MPは日本人初起用、トライデントは平手以来の日本人起用
2020年に松下が移籍を決めたMPモータースポーツは日本人を始めて起用します。ちなみに佐藤万璃音の移籍先は実は過去に平手晃平が所属していました。
…個人的に面白そうかな、と思ったところは以上ですかね。
他にもいろいろ表にしてみることで見えることはありそうですね。
あ、もう1点だけあげるなら
『参戦して無得点のドライバーがいない』というところでしょうか。
といっても、これは今年の佐藤万璃音、角田祐毅の活躍に左右されるところがありますが。
F1もそうですが日本人の若手の活躍を見守れるF2も楽しみな2020年になりそうですね。
それでは!