幻の勝者は一年後、覇者となって帰還した

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佐藤蓮

 FIA-F4のチャンピオンに佐藤蓮が輝いた。一年前、自らのミスで零れ落ちた「幻の初優勝」の地で、ついに悲願を達成した。
 2018年のSUGO、FIA-F4の第9戦はウェットコンディションの中、スリックタイヤでギャンブルに出た佐藤。次第に路面が乾いていく中、一人怒涛のオーバーテイクショーでサーキットを沸かし、ついに首位に躍り出る。その年、チームメイトの角田祐毅や名取鉄平が勝利を分け合う中、なかなか届かなかった表彰台の頂点に、ついに彼はたどり着いた。誰もがそう思っていた。しかし、無情にも彼の高く掲げられた右手から「初優勝」は零れ落ちてしまった。黄旗区間の追い越しによるペナルティ。結果は10位に終わった。
 それから一年が経った。昨年覇を競った角田と名取は欧州へ旅立ち、勝つことが宿命となった佐藤蓮は、開幕から他を圧倒する。そして、昨年涙を飲んだSUGOで彼は2位スタートから逆転、その後は危なげないレースで独走、シリーズタイトルを決めた。翌日の第12戦でも2位からスタートを決めて首位を快走、F4最多勝利記録更新に向けさらなる高みへ進んでいった。
 そこには、一年前より確実に成長した佐藤蓮の姿があった。

 

 

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 SUGO観戦記より先に、こんなものを作ってみました。週刊オートスポーツとかの写真+キャッチ―なタイトル、ドラマ性のある文章コンテンツが大好きで、今年同人誌も作ったんですが完全に自己満足でニーズが無いので今後はこちらで。

 佐藤蓮選手は、ちょうど一年前のSUGOで勇猛果敢なレース展開で首位を走りつつも自らのミスで初勝利を逃しました。それからちょうど一年後、タイトルを決めたのは運命でしょうか?(こじつけ過ぎですかね)

 来年は角田・名取に続き欧州行きも噂されていますが、まずはF4年間最多勝目指して最後まで全力で戦ってほしいです。