【Formula-E】Formula-Eの6シーズンを数字の上から振り返ってみる

 フォーミュラEのシーズン6が終了して早2週間が経ちました。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、終盤ドイツ・ベルリン6連戦というスケジュールの変更があったシーズンを制したのは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタでした。

シーズン1にチーム・アグリより8戦に参戦、シーズン2からフル参戦を開始し、シーズン3からはアンドレッティに移籍。シーズン6はディフェンディングチャンピオンチームであり、古巣であったチーム・アグリを買収して誕生したテチーターからの参戦でした。

 

 …と、6年の間にもこのような歴史があるわけですが。

 せっかくなので、この6年間を私が追える範囲内で様々な振り返りをして、きたるシーズン7を楽しむ豆知識にでもなれば、と思います。

 ※一応公式より情報は引っ張ってきていますが入力漏れ等で相違がある可能性がございます。その際はご了承いただければ…。

 

 

 

 

1 出走回数

 

シーズン6までに69戦開催。皆勤賞は4人

 

 2014年に中国・北京で始まったフォーミュラEは毎年10~13戦を開催し、シーズン6までで69戦を開催しました。そして、偶然にもこれまでの参戦ドライバー数もちょうど69人だったりします。

 その中で69レースすべてに参戦しているドライバーは4人います。

 3代目チャンピオン、ルーカス・ディ・グラッシ。シーズン6途中までディ・グラッシと同チームに所属していたダニエル・アプト。そして、サム・バードとジェローム・ダンブロシオです。

 

2 総得点数

 

700点越えは2人。無得点は15人

 

 6シーズン通しての総獲得得点を見てみると、全てのシーズンでタイトル争いに絡んでいるディ・グラッシが796点、セバスチャン・ブエミが783点と2人がずば抜けています。

 次点のベルニュは、シーズン1途中から参戦ながらも663点を積み上げています。シーズン4、5を連覇した実力は伊達じゃないですね。

 604点獲得しているのはサム・バード。タイトルには届いていないですが、シーズン成績3位1回、4位2回、5位1回という記録を出しているだけに侮れないです。……ここ2シーズンは9位、10位と浮上しきれていませんが。

 

 ちなみに69人の参戦経験者の中で15人が無得点だったりします。といってもシーズン1などのようにスポット参戦が比較的多いカテゴリーなので、1レースだけ出て無得点ということが多いです。無得点で最多出走は馬青驊(マ・キンファ)で、14レース出走で無得点でした。

 

3 優勝回数

 

上位4人で半分以上の勝利を分けあう

 

 6シーズンで17人の優勝者が出ているフォーミュラE。その中で最多勝利を獲得しているのが2代目チャンピオン、セバスチャン・ブエミである。その勝利数は13勝。

 次点ではブエミと初年度からタイトル争いを繰り広げていたディ・グラッシで10勝。そして、その下には9勝でベルニュとバードが並びます。この4人で計41勝と、半分以上の勝利を分け合っていることになります。

 

4 ポールポジション

 

意外なドライバーが上位に

 

 ポールポジションは6シーズンで20人が獲得しています。こちらでもセバスチャン・ブエミが14回で最多記録です。次点にいるのは2連覇を成し遂げたベルニュで11回のポールを獲っています。

 驚きなのが獲得数3位としてフェリックス・ローゼンクビストが入っていることです。回数は6回なのですが出走回数は25回で2シーズンしか出ていないのに3位に入ってくるのはすごいですね。

 

5 ファステストラップ

 

タイトル経験者を抑えてあのドライバーが首位

 

 ファステストラップは25人が獲得しています。

 その中で、獲得数最多がタイトル経験のないダニエル・アプトで8回というのが少し意外ですね。フォーミュラE開催当初からタイトルを争っていたディ・グラッシブエミは揃って7回。

 

 

6 ファンブースト

 

 

ドライバーだけではどうにもできない独自システム

 

 フォーミュラE独自のシステム、『ファンブースト』。

 当初レース前に人気投票を行い、上位3人は一定時間エクストラパワーが使えるというシステムで、シーズン5よりその枠は5人に増えた。

 そんなファンブーストだが、69人の内31人が獲得経験を有し、その中で2桁獲得経験があるのは6人。タイトル経験者のブエミが41回でトップとなっている。

 2番手にはアプト38回、3番手にディ・グラッシ37回、4番手にはダ・コスタとバンドーンが24回。2連覇記録を持つベルニュは13回で6番手です。

 

 ちなみに4番手のダ・コスタ、バンドーンは「年間最多ファンブースト獲得」というもう一つのファンブースト記録を持っている。シーズン5で全13戦中13戦でファンブーストの獲得となったのでした。

 

7 日本人の記録を見てみよう

 

ポイント獲得は1人だけ!出走回数も全員合わせてたった5回!

 

 ここまで主要の記録の上位を見てきましたが、日本人の記録はどうか。

 さっそく下記にまとめてみました。

 

◆出走回数

小林可夢偉山本左近:2回

佐藤琢磨:1回

 

◆総得点

佐藤琢磨:2

 

◆ファステストラップ

佐藤琢磨:1回

 

◆ファンブースト

小林可夢偉:2回

山本左近:1回

 

以上

 

 そもそも、フル参戦ドライバーが今のところいないということもあるので、そろそろ若手で生きのいいドライバーが参戦してほしいところですね。

 今のところ一番近いのは日産・edamsでリザーブドライバー契約をしている、2017年全日本F3選手権覇者の高星明誠がいますが、レギュラーとして参戦する見込みは聞こえてこないですね…。

 

 と、いうわけでザックリフォーミュラEの記録に関してまとめてみました。

 詳しい記録はホームページの資料室にデータを格納しておりますのでよろしければ。

 ※データの2次使用はご遠慮ください。使用の際はお声かけいただければ……。

 

◆SANDUKURI OFFICIAL WEB SITE

 http://sandukuri.starfree.jp/

 

≪終劇!≫