日本人F1ドライバーに関するムダ知識

はい、どーも。鏡です。


さて、今回は日本人F1ドライバーの「生きていく上で何の役にも立たない無駄な知識」を3点紹介していきますよ~

 

≪注意≫

※この先の記事ではイベント等でのドライブは含まず、レース、予選、フリー走行、公式テスト、非公式テストまでのことを差す。

 

◆日本人で一番多い苗字は?

※ただしF1に限る。


1974年に高原敬武さんがマーチ・フォード741を駆ってF1ノンタイトル戦に参戦して45年が経過しましたが、その間に32名の日本人がF1マシンをドライブしました。


その中で、同じ名字の人って何人いたのか?というランキングです。


結果は以下のとおり!

 

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2020_日本人F1ドライバー苗字ランキング

 

1位は何と、国内全体の名字ランキングでは7位の『山本』


といっても、2019年に山本尚貴選手がトロロッソをドライブして頭一つ抜けたという感じですが。


山本尚貴選手のほかには、

スーパーアグリスパイカー、HRTでレース参戦経験のある山本左近さん

1995年にパシフィックでテスト走行経験のある山本勝巳さんがいらっしゃいます。


同率2位でF1ではなじみのある3つの名字『佐藤』『鈴木』『中嶋』が並びます。


『佐藤』はインディ500覇者の佐藤琢磨選手と、今はSuperGTで活躍している佐藤公哉選手


『鈴木』は元祖表彰台男鈴木亜久里さんと、95年に鈴木利男さんが


『中嶋』は言わずもがな、日本初の親子F1ドライバーとなった悟・一貴親子で御座います。


ちなみに、なぜこんな企画を考えたかというと山本尚貴選手がトロロッソでF1走行をすると発表された時ふと思い出してこんなツイートをしたんです。

 

 

まぁ、全く反応なかったんですけどねー(笑)

 

なので、いろいろ情報をまとめてブログの記事か同人誌かなにかに使用かなぁと思っていたので。

 

少し面白いと思ったのは、1位の『山本』姓ですが誰一人としてフルタイムでF1に参戦していないというところです。


◆3人の日本人を乗せたことがある3台のF1マシン


同じマシン(ここでは型式とします)に国籍が同じ人が複数乗ることは今となってはそんなに多くはありません。


まして日本人はこれまで31人しかF1に乗っていないので同じ車に乗ることなどそうそうないです。


が、過去3台だけ3人の日本人が走行したマシンがあります。


1.スーパーアグリSA05(2006年:佐藤琢磨、井手有治、山本左近


オールジャパンを目指したスーパーアグリは初年度に3人の日本人を走らせました。そのうちチーム初の車「SA05」は日本人3人が走行させていました。

 

山本左近さんについてはレースデビューはSA06が投入されたドイツGPからですが、それ以前のイギリスGPからサードドライバーとしてSA05をフリー走行で走らせています。


2.ティレル020(020~020Cまで含む)
(1991~93年:中嶋悟鈴木亜久里片山右京


過去日本人を多用したF1チームとしても知られるティレルも、020という形式が3年間使われた時に同じ形式のマシンに3人の日本人がドライブしました。


中嶋悟さん最後の愛機であり、片山右京さんのティレルでの最初の相棒でもありますが、実は鈴木亜久里さんもこれに乗っています。


92年シーズンにフットワーク・無限ホンダに移籍する際に91年12月に無限ホンダエンジンのテストの為に真っ白なティレル020を走らせていたのでした。


3.コジマKE009(改も含む)
(1977年:星野一義、高原敬武、高橋国光


さらにさかのぼって1977年。F1インジャパンとして富士スピードウェイでF1が開催されていた時に日本人3人ドライブしていた形式がコジマKE009。


これは、F1インジャパンの後日にケケ・ロズベルグもドライブしたことのあるマシンです(改の方)


◆『HRF1』としてF1をドライブした日本人はたったの一人!?

 

HRF1...。つまり、ホンダレーシングF1チームのことですね。

日本人でホンダの協力を得てF1ドライブを達成した人は少なくありません。


しかし、にもかかわらず『ホンダレーシングF1』としてF1ドライブをした人数は実は1人しかいないって知っていましたか?


...まぁ、そもそもホンダレーシングF1として参戦した期間を考えれば少ないのは仕方ないと思いますけど...(2006~2008年のたった3年間)


さて、その一人というのが誰かというと

 

 

小暮卓史選手なのです。

 

2007年に日本のトップカテゴリーである『フォーミュラニッポン(現スーパーフォーミュラ)』で最終戦までタイトル争いを繰り広げ、最終的にランキング3位になると、その成績が評価され翌2008年のバレンシアテストでRA107での走行機会を得ました。

 

しかし、慣れない左足ブレーキに苦戦し結果は芳しくはありませんでした。その翌年、ホンダはF1から撤退したため小暮選手は唯一のホンダフルワークスでの公式F1走行経験をした日本人となっています。


ちなみに、トヨタは参戦した8年間の内に日本人を4人ドライブさせていて

ドライバーは以下のとおり。


TF102:高木虎之介
TF104:平中克幸
TF106B:平手晃平
TF106B~TF109:小林可夢偉


今やWECなどでトヨタモータースポーツの顔の一人となっている中嶋一貴選手はF1公式セッションや公式テストでトヨタF1を走行させたことはないという意外な事実もあったりします。


今回は以上です!


また時間がある時にでも、役に立たない小ネタをまとめていこうと思います!


≪参考文献≫
F1速報PLUS vol.14 F1熱狂時代2(三栄書房/2010)
Racing on No113 (三栄書房/1992)